冬至とは
冬至は1年で夜の時間が1番長くなる日です。
つまり、4つの季節に分けると、陰が最も深くなる日です。
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二十四節気は日付固定ではないので、2022年は12月22日です。小寒まで15日間ぐらいのことをいいます。
寒さも深まって、師走は先生も走るという忙しい月。
年末年始も近く、何かと気ぜわしい時期です。
寒さで1番影響を受けるのは五臓六腑のうち「腎」になります。
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そこでこの季節の養生は寒さに対する生活の工夫や食べ物の選び方が中心となります。
冬至に食べたいものと柚子湯
かぼちゃと小豆と蒟蒻
冬至にかぼちゃ・小豆・蒟蒻を食べるのは冬を元気に過ごす習わしですよね。
かぼちゃや根菜類などの土の中で育った野菜は身体を温める作用があります。
旬の食材はその時に必要な作用を持っています。
旬の食材って安いし、最高です!
小豆は、じつは赤小豆という生薬なんです。
身体のなかの余分な水分を出してくれる作用があります。
年末年始の暴飲暴食により胃腸のメンテナンスに小豆粥などもおすすめです。
かぼちゃと小豆の煮物…いとこ煮!
かぼちゃの自然な甘さで美味しそうです!
ちなみに。私は小豆は水煮にすれば甘くなるとおもいこんでいました。いくら煮込んでも甘くならなくて…餡子などの甘さは、砂糖の甘さだということにやっと気がつきました!
蒟蒻も冬至蒟蒻と言って、この季節に食べて身体の砂払い(体内の有害なものの排泄)をするとされています。
つまりは食物繊維ですね!
蒟蒻は「胃の箒」「腸の砂下ろし」などと呼ばれ、冬至に限らず、大掃除のあとや大晦日に食べているところもあるそうです。
柚子湯
冬至に柚子湯に入ると風邪をひかずに元気に過ごせると有名です。
柚子に少し切れめを入れたりすると、とっても香りがよいです。
柚子もですが、柑橘系の香りはストレス軽減の作用があります。
うちはミカンをよくいただくので、ミカンの皮を乾燥させて「陳皮」の状態にしてお風呂に入れたりもしています。
陳皮も生薬で、気滞(気がスムーズに流れず滞っている状態)を解消する漢方薬に使われます。
冬至養生
冬は陰が最も盛んになる季節。
自然界では冬の間、動物は冬眠したり、花や草は地上部分を枯らして根に栄養を蓄えます。次にく陽の季節である春や夏に活動するためのエネルギーを回復させます。
冬は養生の季節。
冬の間にしっかり陰を補充して養生しておけば、次の季節の春は元気に過ごせます。
人間も冬のうちに(冬至の期間のうちに)しっかりと身体のメンテナンスすることをおすすめします!
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