子魔女のひとりごと日記

医療系国家資格の中で鍼灸師免許はとらない方がいい7つの理由

この記事は約6分で読めます。

日本での医療系国家資格は、どれくらい免許の種類があるかご存知でしょうか。

医師、歯科医師
保健師、助産師、看護師
診療放射線技師、臨床検査技師
理学療法士、作業療法士
視能訓練士、臨床工学技士、義肢装具士、歯科技工士
歯科衛生士、救急救命士、薬剤師
言語聴覚士、管理栄養士
社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師

https://www.ajha.or.jp/guide/13.html

ざっと24種類。


この医療系国家資格の免許を持っていれば、食べるのに困ることはないと思うのは大間違い。
国家試験に合格したあとに稼げるまでのロードマップを考えて、免許の種類を選ばないと時間とお金の無駄です。


ここでは、看護師で働きながら鍼灸師の国家試験を受験して後悔したことや、私がどうやって鍼灸師への道を切り開こうとしているかを書いていきます。

そして、私が長年使ってきた看護師資格の免許と比較しながら鍼灸師資格の免許を分析したいと思います。


鍼灸師資格をとって後悔しないためにも、参考になればと思います。

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【鍼灸師免許は取らない方がよい理由①】鍼灸だけで稼いで生活できている鍼灸師は全体の1割

平成28年の鍼灸師の従事者数は約11万人ほど。

独立開業した場合の年収も幅があり、300万円〜1000万円が相場となっています。 スタッフを雇わず1人で鍼灸院をやっていくのであれば、コンスタントに患者をとったとしても年収は300〜400万が妥当でしょう。

https://kenseigakuen.jp/arc/4351#:~:text=%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E9%96%8B%E6%A5%AD%E3%81%97%E3%81%9F%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%AE,%E4%B8%87%E3%81%8C%E5%A6%A5%E5%BD%93%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82

趣味的な感じでゆったりと、家賃と自分のお小遣いぐらいが稼げればいいかなぁ…ぐらいのスタンスならやっていけます。

でも、しっかり稼いでしっかり休んで…みたいなことはなかなか難しそうです。

例えば、施術2時間で5000円、平日の10−17時のみのopenだと…

1日休憩無しで7時間、患者の入れ替えを考えるとMax3人。

3人×5日=15人×5000円=75000円  

1ヶ月を4週と考えて75000円×4=300000円

1ヶ月の売り上げが30万円という数字をみると、悪く無いのでは?とも思いますが…

どんなに1人で頑張っても30万は超えないという現実…

鍼灸院にお客がつくまでに時間もかかるし、毎日患者3人が絶対に来るとは限らないし、天気などの外的要因もある。

家賃や消耗品などの必要経費をさっぴくと、いくら残るの?という感じです。

真面目な鍼灸師は、この状況でも頑張るでしょうね。

でも、経営が難しくなると、他でバイトしたり…勉強会をして稼いだり(俗にいうセミナー屋)というのが現状です。

【鍼灸師免許は取らない方がよい理由②】鍼灸は3年間も学校に通わないと国家試験の受験資格がもらえない

法律で3年間学校に通って卒業しないと、国家試験の受験資格がもらえないのです。でも、カリキュラムの時間数が少ないので朝から学校にいってお昼過ぎには終了します。看護だと専門学校だと3年通いますが、朝から夕方(晩まで?)まで1日中です。看護と比較すると、鍼灸は1.5年で授業は終わるはずと考えると…残りの1.5年の時間がとっても勿体なく感じます。

ちなみに、鍼灸は通信教育で国家試験の受験資格は取得はできません。患者に直接触れる技術は、通信教育では取得できないと言う考えのようです。

【鍼灸師免許は取らない方がよい理由③】専門学校や大学の授業料が高額

ここでも看護と鍼灸の比較です。

授業料専門学校*3年間*大学*4年間*
看護初年度は100万
3年間で200〜300万
初年度150万
4年間で500〜700万
鍼灸入学金:30〜70万
授業料:年間120〜150万
3年間で390〜520万
初年度に200万
授業料:500〜600万
4年間で700〜800万

もちろん、学費免除や返さなくて良い奨学金などもありますので上記の金額がそのまま当てはまるわけではありません。

しかし、結構な金額差です養成機関を卒業後にどれくらい稼げるかと言うところがポイントになりそうです。

【鍼灸師免許は取らない方がよい理由④】鍼灸師の稼ぎはすくない

平均年収(R4年度)
看護師40歳で508万(夜勤・残業などの諸手当含む)
鍼灸師38歳で423万

看護師も鍼灸師も働く形態により、給与形態も様々。

看護師の場合は、夜勤があることがほとんど。夜勤をせずに人間らしい生活を希望するならそれなりに給与も下がります。

【鍼灸師免許は取らない方がよい理由⑤】学校の先生の質が低め

完全に私見です。

大学病院などで看護教育に関わってきた者として、鍼灸学校の先生たちの質の低さが気になってしょうがなかったです。

そもそも、人に針を刺すと言う行為は、普通に考えれば傷害罪の適応となる行為です。それは、看護も鍼灸も同じ。私は看護の法律の授業や実際に針を刺して採血をする授業でこのことを口を酸っぱくするほど言い聞かされました。だから、正しい知識と技術が必要なのだと理解しています。

それが、鍼灸では全くと言っていいほどこのことには触れませんでした。なんなら実技の授業で、解剖学や衛生学などの知識の全くない人たちが鍼を打つ練習台になるのです。ほんとに怖い思いをしました。もっとこわいのは、鍼をうつ本人たちがその自覚が無いことですが…

鍼灸が医療職と名乗るのであれば、教育からしっかりしてほしいものです。

【鍼灸師免許は取らない方がよい理由⑥】東洋医学はまず暗記から

鍼灸学校に入学してすぐに、つぼという名の漢字の羅列をなんの説明もなく暗記することを求められます。漢字の意味や順番の意味…そもそも、丸暗記する意味はもちろん教えてくれません。私は自分で調べまくりました。

【鍼灸師免許は取らない方がよい理由⑦】免許が取れても施術方法をだれも教えてくれない

鍼灸師の生計の立て方は、常連の患者を施術してお金をもらうこと。その要は、鍼灸の技術。簡単には教えてくれません。だって、患者さん取られちゃうと困るから。

賢い人は、学生のうちからいろんな鍼灸院を訪問し施術を受けてまわります。そこで、好きな施術スタイルの鍼灸師を見つけて仲良くなって、卒業後の技術習得の道を切り拓きます。なぜか、学生には優しいんです。学割の設定がある鍼灸院も多いです。

まとめ

かなり私見と偏見にまみれた記事になってしましました。とりあえず、鍼灸の学校に行っても良いとは思いますが、こういう風に見ている人もいるよということも知ってもらえたらと思って書きました。

ちなみに、鍼灸は他の医療系国家資格のサブスキルとしては最強だと思っています。開業もできて、定年後も続けることもできますしね。

鍼灸の道に進むことを考えている人の検討材料になることを祈っています。

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